地元を大切にし、おきゃくさんにきてもらう商売を
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中園 辰信さん(糸島民商)
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養豚業から出発した中園辰信さん(写真左)が経営する「糸島手づくりハム」は、前原市の北東部、JR波多江駅から車で5分の所にあります。
20年来、1000頭の豚を飼っていましたが、においとコストの問題で以前から興味をもち、講習会などを受けていた「手づくりハム」を本格的にとりくみだしたのは1989年からです。
最初は、ハムの製造・販売だけだったのが、手作り教室などにとりくむ中で、その場で食べてもらう場所がほしいということになり、レストランを建てることになりました。西区のログハウスに一目ぼれし、結局約2年半かけて自分1人で今のレストランを作り上げました。
ログハウスの前や壁には、たくさんの手作りの花のプランターで飾られ、女性客に大変好評ですが、これは栽培農家と直接契約し、年間かなりなものを買い付け、育てています。これが縁で、前原市のファームパークのガーデニング講座の講師も担当、生徒さんたちにも店は好評で、商売にも役立っています。
ドイツで、本場のハム製造のセミナーにも参加し、自分の仕事(地元の肉を使い、合成保存料などを使わない品質にこだわった製品)を確認し、自信をもってやっています。
1年前からアイスクリームも製造・発売、「とてもおいしい」と評判ですが、これも発売にあたってイタリアに研究にいきました。
テレビでも雑誌でも糸島の特集があれば、ほとんど紹介されるほど有名になってきましたし、インターネットのショッピングモールに入店したり、ホームページを開設したりと新しい分野にも積極的にとりくんでいます。「これからも『地元を大切にした商売を、お客さんに来てもらう商売』を中心にすえて、がんばっていきたい」と、中園さんは今後の抱負を語っています。
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