お客さんに育てられ
伊藤 大輔さん(春日那珂川民商)
 
 伊藤大輔さん(41才)の経営する居酒屋「たらくや」は、博多南駅前にあります。
 博多駅から新幹線に乗って、10分で新幹線車輌基地のある那珂川町の博多南駅に着きます。

 5年前創業したレストラン「たらくや」は客足がのびず、2年後、居酒屋風に改装しました。当初は、那珂川町に帰宅する人が顧客になると考えていましたが、実際には車輌基地で働く人が北九州などに帰る時に立ち寄ってくれます。

 車輌基地で働く人は九州各県の出身者がいます。そのため、お客さんの舌に合わせ、お客さんの声を聞きながら商品開発しています。今は看板メニューとなっている餃子や、焼酎で煮る「薩摩煮」などはこうして出来たものです。

  苦しい時もありましたが、お客さんにも育てられ、頑張っています。お客さんはよく見てくれているとしみじみ感じています。

 居酒屋風にして一定のお客さんに来てもらえるようになっても、昼食は続けています。 夜に残った食材を昼食で使い、その結果、夜には新鮮な食材を提供できます。そのため、朝8時から夜12時まで仕事をこなさなければなりませんが、若さで乗り切っています。

 飲酒運転問題では、代行運転を呼ぶか、グループでの時は、飲まない人がいるか必ず確認しています。

 伊藤さんは奥さんと子供2人の4人家族。障害を持つ子供がいます。

 そんな伊藤さんがパン会社を辞め商売に踏み出しました。業者(野菜店)の家で育ち若い時から独立の夢を描いていたからでした。 子供のためにも失敗は出来ないと頑張れたと言います。これから2年くらい先には新しい営業展開を考えていると意欲的です。
 

居酒屋 たらくや

筑紫郡那珂川町中原3丁目136
TEL 092−954−0149