粕屋民商の会計監査を務める渋田正人さん(68歳)は、久山町で息子の初男さん(41歳)と建設業を営んでいます。
正人さんは、若い頃から大工の弟子でたたき上げ、その後6年間建築会社で図面から、現場、営業とすべてを学び、2級建築士や現場監督の資格を得て、27歳で独立しました。一男一女もでき勤めていた妻の玲子さんも退職して、2人でがむしゃらにがんばっていた29歳のときに、交通事故で片足切断の大けがをしました。
片足義足というハンディキャップがあっても、力仕事も屋根の上の仕事も必死でこなすがんばりと、設計など勉強していたことで現在まで続けてこれました。正人さんは「苦労をかけた家族が一番大事」といいます。
初男さんはそんなお父さんを見て「大工になる」と、高校卒業して4年間は外で修行し、23歳の時に、2級建築士と現場施工管理士の資格をもって帰ってきました。
99年に有限会社にして、去年4月から初男さんの妻である美奈さんも加わり家族4人で経営しています。このとき民商の援助も受け、経理にコンピューターを導入しました。
会社組織にしたのは、トステムのホームウェルフランチャイズチェーンに加盟するためでした。
ホームウェルの共済制度の完成引き渡し補償などが、施主からの信用を得て、先ほど新築工事を請負ました。家は、結婚、子どもの成長などで増築や改築、古くなって建て直しと長い付き合いになります。古い顧客からも「跡継ぎがいるから安心」と信用され、仕事はとぎれずに入ってきます。とくに現場マナーを大事にして、現場の近所も将来のお客様と思う心配りで顧客を広げています。
渋田建設
糟屋郡久山町猪野975-3
電話 092-976-1341
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