宣伝・在庫で売上げ維持
小嶋 章さん(大牟田民商)
「小嶋ふとん店」は、幹線道路から入り込んだ住宅街にあります。近くには新幹線の新駅が建設中です。
小嶋さんはこの場所に開店して37年になり、現在は息子の健治さん(31歳)が営業の中心になっています。
小嶋さんは、製造・加工から販売まで行い、綿打ち直しもやっています。ふとん布を新品に替えての綿打ち直しは、新品商品の半額で済むので注文もけっこうあります。
電話注文のお客さんが主で、熊本から福岡市まで広範囲で、注文を受けて製造・加工します。ふとん価格は2〜3万円台から10数万円まで多種・多様です。営業の健治さんは注文があったらお客さんに商品説明に伺います。
製造加工は章さんを中心に奥さんと息子の健治さんみんなでかかります。
小嶋さんのふとんの特徴は、綿が80%、エステル20%と綿を主にして製造していることです。綿は人の汗などを吸収し、エステルやナイロンは吸収しません。綿100%だと汗などで湿気ぎみになるといいます。小嶋さんは日干しが大事といいます。日干しは、天気の日に2時間ごとに裏表と日干しをし、注意することは布団をたたくことはしないこと、たたくと中の綿が切れてダメになるといいます。
小嶋ふとん店は、長期不況でも売上は下がっていません。創業以来一貫して力を入れてきたたのが宣伝です。開店から立て看板400本を自分で作ってきました。美化条例ができてからはチラシに変え、月1回2万枚、全国紙と西日本に順繰りに折り込んでいます。
売上を維持する秘訣は「客の心をとらえるために在庫を豊富に置くこと。カタログだけではダメ」と自信を持って商売を語っています。
寝具製造販売「小嶋ふとん店」
大牟田市宮部255-4
(0944)54-0271