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良い品物しか売らない
高尾竝印さん(大牟田民商)
高尾竝印(みつおき)さんは鍋類などキッチン用品がメインの販売です。「良い品物し
か売らない」「手頃な値段でどこでもあまりない品物」というのが信念。商品も良質で長くもつのが特徴で実用的にも工夫されています。
「美味しいご飯が5分でできるという『快速圧力鍋』」「料理がなんでもの『オーブン万能鍋』」とか、『電気調理器』『万能こなひき』など、ユニークなものばかり。
平均2万円前後で、お客さんの中には25年位大事に使っている人もいます。製品の製造元は中堅大企業から中企業までさまざま。
農協が主な取引先で、農協の行事やまつりなどで宣伝し注文を受けます。宣伝チラシも手作りです。悪くなった部品取り替えや「高尾商店」宣伝シールを貼った、冷蔵庫に付けられる「磁石付ミニ篭」を無料進呈するなど、アフターサービスに気を配っています。
高尾さんはこの商売を始めて34、5年で、商売の歴史を語ってくれました。
「当時は大牟田地評で労組の活動しており、闘争資金カンパ用に『圧力鍋』を売り歩いた。これが1000個も売れ個人収入なら2、3年は食えるぐらいの収入になった。労組活動の一つだったが「使い方の問い合わせ」が相次ぐなかでこれが本職に。それからは、ジャーや電気鉄板鍋がブームになるとこれも扱い飛ぶように売れた。「鉄板鍋」は九州で1位のオサダに次ぐ2番目の売上を上げた。「圧力鍋」は月に560台売れた時もあり、従業員も5人ほど雇っての忙しさだった」と語ります。
高尾さんは、今年の全商連商工交流会に積極的に参加。分科会助言者が「いまは儲かる商売はない」との発言に、「いまの不況でも探せば売れるものはある」と発言。参加者が真剣に聞き入っていたと自信を持って語っていました。
高 尾 商 店
大牟田市大黒町3
電話 0944-54-1488