お客さんを納得させる価格、商品は要望に添って調達
金子 聡さん(戸畑民商)
金子聡さん(36歳)は、当初電話販売会社に就職していましたが、12年前のソウルオリンピックの年に友人に誘われてこの業界に転職、4年前に会社の時のユーザーを引継ぎ、開業・独立しました。
金子さんの仕事は、ビル建築、プラント(煙突、集塵機、焼却炉)、家の基礎などに使用されている「ボルト」の販売です。 ボルトの大きさも直径2ミリから一〇〇ミリほどで、種類や材質も違い、約百種類くらいあり、たとえばマンション1棟で約5トン(重さで勘定)くらいのボルトが必要(建物の大きさで量も違う)だそうです。
開業した当時のお客さんは、10社でしたが、その後お客さんの紹介や独立された方などで、現在は20社に増えています。金子さんのエリアは八幡、中間、遠賀地域で、ときには現場からの注文もあり、近くにある問屋から必要に応じて仕入れ、1〜2トン程度は自分で運び、それ以上は問屋から直送させます。
商号の「コア」は、「商売の核になりたいという思い」で考えました。
ボルトの価格は、あってないようなもので、お客さんを納得させる価格にするため、要望に添って調達することにつとめています。お客さんが、仕事していて「あれがない」といったときに、すぐそろえて届ける、この「信頼感が価格になっている」と金子さん。
しかし、この不況もあいまって会社員の時より、売り上げが減少し、90%が手形で10万円以下でないと現金支払いになりません。
金子さんは「独身だから『家族を養う』必要がないので、今の売り上げでなんとかやっている」と語り、自分の裁量で仕事量をのばすことができるので、今後は、「顧客を増やして安定した商売をするため、あと10社ぐらい増やして売り上げを5割くらいアップさせたい」と、抱負を語りました。
日商コア
(ボルト販売)
北九州市戸畑区沖台16―1―104
電話 093-882-5828