プラスワンのサービス
広瀬 洋輔さん(八幡民商)
4代目自転車店の広瀬洋輔さんは、学生時代、ひいおじいさんの代から続いている商売を継ぐ気はありませんでした。就職活動の時、父親の「自転車店だったら、こけることはない」と言う言葉と、おりからの健康ブームで自転車が見直されてきたことから考えを改め、まず、名古屋のメーカーに勤め、6年ぐらい小売店まわりのセールスを担当しました。
1983年、地元に戻って、商売を手伝い始めましたが、客の来るのを待つだけでなく、近くの団地6カ所に出張修理を始めました。12年ほど続け、口コミで固定客が増えましたが、お父さんの具合が悪くなったので、店での仕事を中心にしました。しかし、今でも金曜日と土曜日は、出張修理に出かけています。
4年前に九州国際大学が近くに移転し、学生が増えたため、学割も始めました。学生が来ると、食事、健康、アルバイトなど、自分の子供と重なって、つい、話がながくなります。また、事故の連絡など悪い知らせが親元にいかないのが親孝行と「安全のポイント」ビラも作って、安全指導などもしています。
自転車の売上げ台数は増えていますが、反面、修理せずに使い捨てにする傾向もでています。広瀬さんは、どこで買ったものでも気軽に修理し、無料のブレーキ調整などプラスワンのサービスをするようにしています。「自分がしてもらいたいこと、してもらってうれしいこと」それが次に結びつくと考えています。
これから、八幡駅前の再開発でマンションなどが増るので、人が増えるという良い条件を逃さないように手づくりのビラや口コミなどで、より多くの人に知ってもらうようにがんばっています。
広瀬サイクル商事
北九州市八幡東区前田1−4−2
電話 093−671−6007