常に先を見つめて
坂井 大(はじめ)さん(八幡民商)
大学を卒業後、K保険会社に就職したことが保険との関わりの始まりでした。
担当していた代理店が、後継者がいなくて辞めるというのを引き継ぐことになったのをきっかけに31才で独立しました。
常に先を見るようにして、経営してきましたが、日米保険協議で業界全体が大きく変わる中、95年2月に元の同僚と2人で会社組織にして、「(有)トータル保険」を立ち上げました。
規制緩和で、損害保険と生命保険の両方を取り扱うようになり、今まで以上にその人にあったプランニングを心がけています。
また、保険の内容をよりわかりやすく理解してもらうために保険講座を開設し、出張講演も含めてマンツーマンで詳しく説明もします。
「押し売りはしない」「お客さんのニーズにあわせて一緒に考え、解決する」「信頼関係を大切に」を、基本として、地域に社会的貢献のできる企業をめざしています。
地域の区画整理があったとき、隣近所の20数件で「平田会」という会を作り、役所との交渉など、事務局として積極的に参加したりもしました。
また、お客さんや地域のニーズに応えられるようにいろんな相談にものるようにしています。これには民商での活動も一役買っています。
独自に持っていたネットワークに加え、民商の仲間や運動の中でより広い知識やネットワークが広がり、よく相談を受けるようになりました。
規制緩和で、この先、代理店というのが、ビジネスとして成り立たなくなるのではと言う厳しい見方もありますが、業界内のことだけでなく、広く政治や経済をとらえ、常に先を見て、不透明なときだからこそ、自分のセンスで考えていくことが必要と、日々、努力している坂井さんです。
(有)トータル保険
北九州市八幡西区下上津役4丁目14-1
TEL 093-613-3182