糖尿病に予防効果、「桑抹茶」ネットと催事販売
石井 史郎さん(八女民商)
石井史郎さんは3年前に桑の葉のことを知り、伝承健康茶「桑抹茶」として販売を始めました。
きっかけは両親が茶の小売をしており「茶」の歴史に興味を持ち勉強。鎌倉時代、茶を日本に伝えた栄西という人物の著書「喫茶養生記」において、「お茶」の効能とともに「桑の葉のお茶」についても詳しく記述されていることを知ります。
お茶は今では日常的に飲まれていますが、桑の葉のお茶は飲水病(糖尿病)によいと言われながらも、当時は糖尿病が少なかったことからもあまり現代にまで普及しませんでした。分析科学が発達した近年、桑の葉にはDNJという成分があり、糖分吸収を阻止する働きがあること、さらにカルシウムや植物繊維、鉄分が多く含まれ栄養価が高いことがわかってきました。これらの効力や栄養価は最近、テレビでも取り上げられたといいます。
石井さんが販売している商品の主力は「桑抹茶」ですが、これを生かした「くわあめ」や「くわめん」などの試作に挑戦して、普及販売を広げるために努力をしています。2年前の母親大会に出店し桑抹茶をアピールして「たいへん好評だった」といいます。
現在はホームページでのネット販売と催事販売が中心ですが、商品に自信があるので宣伝の工夫も研究しながら、桑の葉を使った新商品にも取り組み、「新たな利用法など異業種の方からのご意見もお聞かせいただきたい」と語ります。
両親が10年以上の民商会員ですが、石井史郎さんはその2世です。茶の良さの原点を基本にしながら、新たな分野に挑戦中です。
マ ル イ シ
大川市向島938−6
0944−86−2525
http://www11.ocn.ne.jp/~kuwaba/