獲った鮮魚をその場で料理
堀口 和行さん (柳川民商)
柳川市は「川下り」と「うなぎ」で有名なまち。堀口さん(57歳)の店は「川下り」のそばで、中心街から路地を入ったところに3階建てビルの「柳川よし」があります。 和食、寿司、麺類、一品、中華、会席などメニューが豊富で、料理の多彩さは他の店にない自慢の一つです。しかし、最大の自慢は、堀口さん自身が獲ってきた旬の魚介類を出すことです。
釣ってきたフグ、ヒラメなどは店のいけすに入れ、お客さんの注文に応じて、その場で調理します。そのために、堀口さんは10月〜1月の間ほとんど毎日、近くの有明海に釣りに行っています。
堀口さんは飲食店を始めて、この道30年。最初は中華料理専門でいまの店の近くで営んでいましたが、平成9年11月に現在の店に移って規模を拡大。正従業員とパートを含め20人以上という規模を誇る料理店です。
堀口さんは、不況下のきびしいなかで、お客を確保し定着させるためにどうしたらよいか、いつも知恵をしぼってきました。当初、夜だけだった営業時間を昼間にも開けるようにし、和食ををメニューに取り入れるとともに、飲酒客の増加に対応して昨年から会席料理も新たに加えました。来客すべてに、手羽先の唐揚げを3個必ず付けます。これは、醤油味の人気メニューです。
このように「柳川よし」の自慢は自分でとった天然魚貝と手羽先の唐揚げですが、値段の安さも魅力・自慢のひとつです。
たとえばふぐの刺身はひと皿1050円と格安、他のメニュー品も安価になっています。
「自然のものを安心して安く食べられる。これがお客の評価を得ている」と堀口さんは言います。また「全国でもこういう店はないのでは」と自信を持って語り、年中無休でがんばっています。
(有)柳川よし
柳川市隅町72−30
TEL 0944-72-0402